震災後 心不全の患者3倍超
(6/29 5:07)
東北大学病院で、東日本大震災後の1か月間に受け入れた心不全の患者が震災直前の3倍を超え、そのほとんどが震災による精神的なショックや避難所や仮設住宅での不自由な生活が原因とみられることが分かりました。

東北大学病院によりますと、震災直後の1か月間に受け入れた心不全の患者は29人に上り、震災直前の1か月の3倍以上に上っていました。このうち28人について病院は震災の影響で発症したと診断しました。その後も震災の影響で心不全を発症したみられる人は増えていて、震災後の3か月間で合わせて38人となりました。

東北大学病院では、地震や津波で精神的ショックを受けたことや、避難所や仮設住宅でプライバシーや睡眠が十分に確保できなかったことなどで、被災者が強いストレスを感じたことが原因の1つだとしています。

また、避難所などで塩分の多い食事を取ったことや、運動不足になったことも影響しているとみています。東北大学医学部の下川宏明教授は「被災地全体を見ても心臓病を発症する人が増えている。震災以降は、体は安静にしていても、心臓は強いストレスで運動しているときのような状態になっているため、心臓に余力のない高齢者は特に注意してほしい」と話しています。

東北大学病院では、心臓病の発症を避けるため塩分の取りすぎに注意し、適度な運動や十分に水分を補給するよう被災者に呼びかけています。

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